結婚式のスタイルも多種多様になっています。結婚式の料理の選び方一つとっても、和食か洋食か悩むところです。最近は、大規模な結婚式場で親戚一同を呼び、披露宴、挙式を開く機会そのものが少なくなってきました。本人やその親の意志も反映されますが、結婚式そのものに、余分な費用や時間や神経を費やすのであれば、新郎新婦やその子供の将来のために費用や時間を使ってくださいという考えの方が主流になっています。
とはいえ「親しい友人だけで行うカジュアルな居酒屋パーティ」が、年配の人々に受け入れられにくいのも事実です。「親しい友人だけで行うカジュアルな居酒屋パーティで済ませた結果、双方の両親を呼びにくくなってしまった」のでは本末転倒です。
かくしてカジュアルパーティが浸透する一方で、大規模な結婚式場で親戚一同を呼んで行う、昔ながらの格式の高い披露宴が未だにもてはやされているのも事実です。
数時間で何種類ものグラスやスプーンやフォークやナイフを使うような洋食のフルコースの料理が一番良いとも一概には言い切れませんが、「伝統」や「格式」といった言葉を忘れてしまった、カジュアルすぎる若い世代の人を「ご招待」するのであれば、むしろ礼儀を重んじる昔ながらの重いやり方で「おもてなし」するほうが、カジュアル過ぎることに慣れてしまった人達にとっては却って良いのではないのでしょうか？